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アニマルセラピーの嬉しい効能!ペットが闘病の苦痛を和らげる効果を実証

動物と寄り添うと元気になる!?

アニマルセラピーの嬉しい効能!ペットが闘病の苦痛を和らげる効果を実証

アメリカで実証された“ストレスや痛みを緩和する”ペットの効能とは?

ペットとして動物を飼うことで癒しを得ている人は多いですね。 ペットと寄り添うことは、楽しいだけでなく健康や幸福度に大きな効果があるそうです。

ペットはストレスや痛みを緩和してくれる?

アニマルセラピーの嬉しい効能!ペットが闘病の苦痛を和らげる効果を実証

アメリカの医学誌『サイコ・ソマティック・メディスン(Psychosomatic Medicine)』にて発表された研究によると、難しい作業に取り組むとき、友人や配偶者よりもペットと一緒にいたときの方がストレスレベルが低くなるという結果が得られたそうです。
厳しいプレッシャーや焦りなどの不安を緩和してくれる癒しの力は、親しい人間よりも、仲のいい動物の方であるということは驚きですね。
動物たちは難しい理屈や意見などを言わず、ただ飼い主を信頼して寄り添ってくれる存在であることが、心理的に安定をもたらしてくれるのかもしれませんね。

またアメリカのロヨラ大学の研究では、手術後の回復期に『アニマルセラピー(ペット療法)』を活用した人は、活用しなかった人と比較して、使用する痛み止めの量が少なかったというデータも得られたそうです。
痛みの感じ方は精神状態に大きく左右されますから、やはりペットには心理的なアプローチから苦痛を和らげてくれる作用がありそうですね。

動物による『アニマルセラピー』とは、一体どんなものなのでしょうか?

アニマルセラピーとは?

アニマルセラピーの嬉しい効能!ペットが闘病の苦痛を和らげる効果を実証

人と動物とのふれ合いを通じて、心の癒しを引き出す効果を利用した療法が『アニマルセラピー』です。医療だけでなく介護や教育などの現場でも広く活用されています。
『アニマルセラピー』は正式には次の3段階に分類されます。

A:動物介在療法(Animal-assisted therapy : AAT)

病気の治療を目的として医療従事者が主導する、動物を介在させた医療行為です。
欧米でアニマルセラピーといえば、一般にAATを指します。


B:動物介在活動(Animal-assisted activity : AAA)

生活の質(QOL)の向上や、情緒安定などを目的にして、医療従事者ではないボランティアが実施する行為です。
日本でアニマルセラピーといえば、一般にAAAを指すことが多いです。

C:動物介在教育(Animal-assisted education : AAE)

子ども達の学びの一環として、学校、保育所、幼稚園、発達支援センター、養護施設などで行われる活動です。
動物とのふれあいなどを通じて命の大切さや社会性、協調性、思いやりの心などを学びます。

どんな動物がセラピーをするの?

アニマルセラピーの嬉しい効能!ペットが闘病の苦痛を和らげる効果を実証

上記のAやBのアニマルセラピーにおいては、高度に訓練されたセラピー犬や猫などの動物が触れあってくれます。

また民間ボランティアによるアニマルセラピーには、一般家庭で飼われているペットたちが参加することもあります。
犬、猫の他にも、ウサギ、モルモット、ハムスター、小鳥など、人間に寄り添うことができるコンパニオンアニマル(伴侶動物)が活躍しています。

<セラピーに参加する動物の適性>

  • 人が大好きで人見知りをしない
  • 見知らぬ物や音にも驚かない、ものおじしない、怖がらない
  • 穏やかで多少のことをされても気にしない(攻撃的でない)
  • 健康で1歳以上の個体である

アニマルセラピーの注意点は?

動物が好きな人には最高の癒しとなるアニマルセラピーですが、そもそも動物が苦手な方にとっては、苦痛となってしまう可能性があります。
とはいえ、動物が苦手だった方が、アニマルセラピーを受けて動物好きになった、という話も多いので、気にせずトライしてみるとよいでしょう。

ただし動物のアレルギーがある方は、周囲にきちんと伝えるようにしましょう。特に体力が落ちている時は、アレルギーの発作など体調の悪化が起こりやすいため要注意です。

まとめ

アニマルセラピーの嬉しい効能!ペットが闘病の苦痛を和らげる効果を実証

アニマルセラピーは日本でもだんだん広がりつつあります。
現在は以下の医院をはじめ、様々な医療機関で取り入れられています。

愛知県:がんセンター愛知病院の地域緩和ケアセンター
栃木県:宇都宮病院
広島県:廿日市記念病院

他にも多数の医療機関や緩和センター、教育機関などで導入されています。
お住いの地域で調べてみるといくつか見つかるかもしれませんね。

病気やストレスと戦う人たちの一つの選択肢として、セラピー犬やコンパニオンアニマル(伴侶動物)の力を頼ってみても良いのではないでしょうか。
可愛い動物たちと寄り添うことで人生をもっと輝かせられたら素敵ですね。

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