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生活習慣病ってどんな病気のこと?定義と種類を解説

生活習慣病ってどんな病気のこと?定義と種類を解説

生活習慣病に気をつけようとよく耳にすることがあると思います。生活習慣病について具体的に理解して予防している人はどのくらいいるでしょうか。厚生労働省の資料によると、生活習慣病とは「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。
以前は「成人病」という名称で、原因は加齢とともに発症・進行するものとされていましたが、実際は運動不足や飲酒・喫煙・不規則な生活や、子どものころからの生活習慣が原因となって発症することが判明し、最近では生活習慣病と呼ばれるようになりました。

今回は、生活習慣病の主な疾患を懸念される原因毎にご紹介します。

食習慣や運動不足が原因の生活習慣病

食習慣や運動不足が原因の生活習慣病

食習慣や運動不足が原因で引き起こされる疾患を紹介します。

糖尿病

血液中に含まれる血糖値が慢性的に高くなる病気です。網膜症、腎症、神経障害といった三大合併症の他、動脈硬化が進行して脳卒中や心臓病のリスクも高くなります。

肥満

偏った食生活や運動不足によって体脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。糖尿病や脂質異常症、高血圧、心疾患といった生活習慣病をはじめ、さまざまな病気につながりやすくなります。

脂質異常症


2007年に高脂血症から名称が改められた症状。血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質代謝に異常をきたした状態のことを指し、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などにつながる原因となります。

上記でご紹介した疾患はさらに深刻な疾患につながる要因にもなります。 日頃の生活でどのくらいのリスクがあるかチェックしてみましょう!

食習慣&運動不足チェック項目
・炭水化物、脂っこい料理、濃い味付けの料理をよく食べる
・甘いジュースをよく飲む
・間食が多い
・深夜の飲食が多い
・野菜をあまり食べない
・移動は車が多い
・運動をする習慣がない
・一日の歩数は7,000歩未満が多い

喫煙が原因の生活習慣病

喫煙が原因の生活習慣病

喫煙が原因で引き起こされる疾患を紹介します。

肺がん

気管支や肺胞の細胞がガン化する疾患です。

慢性気管支炎

気管や気管支が慢性的に炎症を起こし、咳やたんが続く状態です。

禁煙すると24時間で心臓発作のリスクの低下がみられます。禁煙後早ければ1ヵ月たつと、せきや喘鳴などの呼吸器症状が改善します。また免疫機能が回復して、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
さらに、禁煙後1年たつと肺機能が改善し、禁煙2~4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約1/3減少します。肺がんのリスクが低下するのは禁煙5年後以降と少し時間がかかりますが、禁煙して10-15年経てば様々な病気にかかる危険が非喫煙者のレベルまで近づくことがわかっています。

思い立ったが吉日、今から禁煙をはじめてみても良いかもしれません。

過度なアルコール摂取が原因の生活習慣病

過度なアルコール摂取が原因の生活習慣病

過度なアルコール摂取が原因で引き起こされる疾患を紹介します。

肝硬変

腹水、黄疸、吐血といった症状が表れる疾患です。アルコールが原因となることが多く、日本酒約7合を15年以上飲み続けると約50%の確率で発症するとされています。

脂肪肝

中性脂肪が肝臓内に多く蓄積した状態。肝炎を引き起こし、肝硬変にまで進行する可能性もあります。

アルコール摂取量に関しては、日本での研究や欧米人を対象とした研究を踏まえると男性は1日当たり純アルコール10~19g、女性は1日当たり純アルコール9gまでがもっとも死亡率が低く、1日当たりのアルコール量が増えることで死亡率が上昇するとされています。
通常のアルコール代謝機能を有している日本人の「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度(ビール中瓶500ml程度)までが目安です。
アルコール代謝機能には個人差がありますので、自分自身に見合った飲酒を行いましょう。

まとめ

日頃の生活に潜む生活習慣病、気づかぬうちに疾患を引き起こす原因を自ら行っている可能性があります。
一度ご自身の食事、運動、喫煙、アルコール習慣を見直して、末永く健やかな生活を目指しましょう。

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