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医師インタビュー

専門医によるがん検査
PETの弱点を補完する
チームワークとは?

大阪
医療法人聖授会OCAT予防医療センター
岡島 恵理 医師

患者さまファースト!
受けやすい検査と丁寧な診断

“受診者第一”を基本理念とする大阪の「聖授会 OCAT(オーキャット)予防医療センター」。
1フロア700坪、2フロア1,400坪という広々としたスペースは、青を基調とした清潔感あふれる美しい施設です。受診される方が快適に過ごせるよう、ソファなどすべてイタリア・カッシーナ社のものを、手洗いスペースの用品はドイツ・ハンズグローエのもので統一されているそうです。
誰でも健診を安心して受けていただけるように、プライバシーにも配慮し、間接照明をいかした安らぎの空間を構成。受診者さんを最優先にした医療センターです。

放射線科の専門医師が
精度の高い診断を実現

岡島恵理医師

―自己紹介をお願いします。

当センターにて常勤の放射線科医として勤務しております岡島恵理(おかじまえり)と申します。診断専門医及びPET核医学認定を取得しており、健診の画像全般、病診連携のPET-CTの読影を行っております。


―放射線科専門医(※1)とPET核医学認定(※2)を両方取得されているのですね。

はい、放射線科ではPETやCT、MRIなどの様々な画像診断を駆使して病変を探します。専門医を中心に、診療放射線技師や看護師とともにチームとなって検査と診断を行っています。
もう一つのPET核医学というのは放射性物質を使った検査や診断に特化した認定です。当センターではこれら画像診断全般とPET検査を熟知したスタッフがPET検査を担っております。

編集部注
※1 日本医学放射線学会 放射線科専門医
X線をはじめとしたさまざまなエネルギー(電磁波・磁場・超音波など)の性質を熟知して使い分ける専門医師です。レントゲン(X線)、CT、MRI、エコー、PETなどの核医学検査といった画像診断法のうち、最適な検査方法を選択し、撮影した画像を解析・診断(読影)します。現在日本では放射線専門医が不足しているとされています。

※2 日本核医学会 PET核医学認定
放射性医薬品(トレーサー)を用いた核医学検査、中でもPET検査の手技や読影に特化した認定で、取得には3年以上の経験が必要です。

低被ばくのPET装置で
患者さんに負担のない検査を

PET-CT装置

―使用している検査装置はどのようなものがありますか?

GE社製のPET-CTと島津製作所製のPETを使用しています。
当センターは国内でもPET-CTの導入が早かったため、撮影や診断のノウハウも蓄積されているといえます。
また、施設内にサイクロトロンを所有し、受診者様の体格に合った量の放射性薬剤「FDG」を調剤、投与することにより、低被ばく検査を行っています。

PET-CT装置

直近(2019~2020年)では、CT、MRI、マンモグラフィの装置を次々と新機種へ更新し、最新装置の高画質性能、低被ばく性能を発揮できるようになっております。さらに今後もPET-CT装置を含め、各装置の更新を随時進めていく予定です。

PETの弱点を補う検査で
確度の高い診断を実現

―PETがん健診ではどのような検査を行っていますか?

PETはがんの早期発見に有効ですが、見つけにくい部位やケースもあります。 ですから当センターのPETがん健診ではPET検査や血液検査のみではなく、CTやMRI、超音波検査などを組み合わせた健診をお勧めしております。
そうすることでPET検査の弱点を補う事ができますし、「がん」以外の疾患を早期に発見できる可能性も高くなると考えています。

PET

―PET健診でおすすめのオプションは?

胃はPET検査の不得意な部位になりますので、胃カメラを受けられる方は多いです。粘膜を実際に見て、異常な部位があったらその場で組織の一部を採取して病理検査に出すことができます。

女性ですと乳房超音波やマンモグラフィ、子宮細胞診検査を受けられる方が多いです。

1人でも多くの方にがん健診を
受けていただくために

当センターの強み

―独自の取り組みや強みなどを教えてください。

当センターでは、がんの早期発見と早期治療をかなえるため、より多くの方にがん健診を受けていただくための取り組みを行っています。

その一つが「PETがん健診の時短プラン」です。当院では医師による「当日結果説明」と検査後の「食事」を省いた時短PETコースを、コストを最大1万1千円抑えた形でご用意しています。経験豊富な医師が2名以上で読影チェックした診断結果を郵送しますが、結果をご覧になって分かりにくい点があればお問い合わせ頂くことも可能です。

また定期的に検査を受けられるよう、2回目以降は「継続割」もあり、毎年受診される方も多いです。

アクセス良好

―駅からも近くアクセスの良い立地ですね。大阪府外から来られる方も多いのでしょうか?

当院は大阪ミナミ「JR難波駅」より直結で雨天時もぬれずにご来院いただくことができます。忙しい方も通いやすいと好評いただいております。

また難波駅は大阪メトロや南海線、阪神線、近鉄線でもアクセスできるため、奈良県や兵庫県、和歌山県から来られる方も多くいらっしゃいます。

小さなリスクのうちに発見治療が肝心。がんを疑う前でもぜひPETを

クリニック

―今まで印象に残った経験はありますか?

PET健診を受けられた方で、CTで肺に長細い結節を認め炎症性結節を疑いましたがPETで集積が目立ち、病院にご紹介させて頂いたところ、肺がんと診断され手術となった事例がありました。PETの有用性を改めて感じました。

がん検診を考えている方へのメッセージ

―最後にがん検診を受けるか悩まれている方に向けてメッセージをお願いします

PETがん健診では、小さながんを早期発見することができます。早期がんであれば低侵襲治療で根治を目指すことができます。特に50歳前後で多くのがんの発症率が高くなりますので、お勧めしたいです。

また、がんの家族歴がある方や喫煙などのリスクがある方についてはもう少し早い時期から受けて頂いても良いと思います。

【インタビューを終えて】
放射線の特性を知り尽くした専門医師が検査を担当しつつ、PETの弱点をカバーする他検査の長所を組み合わせることで「最大限に漏れのないがん検診」を目指していけるのですね。

PET検査を受けてみようか迷っている方は、「そのうちに」と言わず、今年のうちに受けてみてはいかがでしょうか?

医療法人聖授会OCAT予防医療センター:岡島恵理

インタビューを受けてくれたドクター

医療法人聖授会OCAT予防医療センター
岡島 恵理 医師

【略歴】
2009年 近畿大学医学部 卒業
2011年 大阪大学医学部 放射線科 医局入局

【資格】
日本放射線学会 専門医
日本核医学会 PET核医学認定医