BNCTとは 読み：ビーエヌシーティー英語：boron neutron capture therapy
ホウ素中性子補捉療法とも呼ばれます。がんの治療法の一つです。
PETの原理を利用してがん細胞だけに特殊な薬剤（アミノ酸）を取り込ませ、その部分に熱中性子という放射線を照射します。
がん細胞だけに取り込まれた薬剤にはホウ素が含まれていて、これが熱中性子とぶつかると核反応を起こし、殺傷能力を持ったα線が放出されます。
このα線が飛ぶ距離は数ミクロンという短い距離であるため、がん細胞だけを選択的に破壊するといわれています。
外科手術の難しいがんに有効とされる治療法ですが、まだ新しい医療技術で、一部の病院で限られた場合にのみ実施されています。