子宮頸がんとは 読み:しきゅうけいがん英語:cervical cancer
子宮頸がんとは、子宮の下部1/3の部位に発生するがんで、子宮の入り口付近に発生するがんです。
※子宮は女性の骨盤内にある臓器で、子宮の下部1/3を「子宮頸部(けいぶ)」と、上部2/3を「子宮体部」に分類されます。
子宮頸がんの発生は、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)の感染が関連していると考えられています。
子宮頸がんは子宮の入り口付近に発生することが多いため、検査がしやすく、婦人科の診察でも発見されやすいとされています。
早期発見時は完治率が高い傾向にありますが、進行すると治療が難しくなるため、早期発見・早期治療が大事です。
子宮頸がんが進行すると、骨盤の中のリンパ節に転移したり、子宮を支えている靱帯を伝って広がったり、血管やリンパ管を通じて子宮から遠い臓器までにも転移する可能性があります。
初期の症状がほとんどないため、20歳を過ぎたら2年に1度、定期的に子宮がん検診を受診することが推奨されています。
<検査と診断方法>
・細胞診
検査器具を膣内に挿入して子宮頸部の表面の細胞を採取します。
採取した細胞をガラススライドに塗布し染色後、顕微鏡で細胞の異常の有無を検査します。早期発見に有効な検査です。
・PET検査
子宮頸がんはリンパ節に転移しやすいため、他部位に広がっていないか調べるのにPET検査は有効です。PET検査は着衣で受けられて、負担が少ない検査法です。
膣内に器具を挿入する際の違和感や不快感、羞恥心を感じる方はPET検査でも代用は可能です。しかしより正しい診断をするためには細胞診と併用することが望ましいです。