腫瘍マーカーとは 読み:しゅようまーかー英語:tumor marker
がんなどの腫瘍が発生したときに、主として血液中に増える特異物質をまとめてこのように呼びます。がん特異抗原ともよばれます。
腫瘍マーカーの検査は、身体のどの部分に発生したがんか、どのような性質のがん細胞か、再発がないかなどを判別するのに役立ちます。
ただし1つの物質が何種類ものがんに対してもマーカーとなり得る場合もあります。
例えば、腫瘍マーカーとして知られるCEAという物質は、消化器系や肺、子宮頸部など複数の部位のがんに関わっています。このように、同一マーカーが異なる部位のがんを示すことがあるため、一つのマーカーのみで判断することはせず、組み合わせて検査を行います。
また、腫瘍以外の疾患や良性の腫瘍でも腫瘍マーカーの値が増えることがあるため、この検査だけでがんの有無を診断することはできません。